電子水には電子を補充する働きと細胞膜を浸透しやすくする働きがあります。

電子水がなぜ電子水というかというと、電子量を多くした水だからなのですが、なぜ電子量が多いと体に良いのでしょうか。これには酸化の仕組みが関わっています。また、その電子は細胞の中にまで到達しなければ意味がありません。そのため電子水では水分子クラスターを小さくして細胞膜を浸透しやすくしています。

細胞と電子の関係について

「身体が錆びる」とは

「身体が錆びる」という表現をよくします。日々実感している方も多いと思います。年をとったり運動不足だったりして、関節や筋肉がかたくなってしまっているとき、「身体が錆びついてしまった」というのを実感します。これは錆びついた自転車のチェーンなどから連想する例えであって、実際に関節や筋肉に赤錆が生えるわけではありません。でもこれは本当でしょうか?

鉄が錆びるというのは、鉄が酸化したということです。鉄分子と空気中の酸素分子が結びついて酸化鉄となります。この酸化鉄が錆であって、鉄は脆く崩れやすくなり、滑らかさを失ってギシギシいいます。

身体が錆びつくというのは、「脆くなる」「滑らかさがなくなる」という現象だけの類似からこのように表現しているのですが、酸化することと、その結果として劣化するというのは、実は鉄だけではありません。それはわたしたちの身体を構成する細胞も同じです。わたしたちの身体はまさしく「錆びつく」のです。

動物も植物も、その体は細胞からできています。細胞は分子からできています。その分子は原子からできています。その原子は、さらに陽子、中性子、電子の3つから構成されています。陽子と中性子は失われることはめったにありません。この2つが失われた時がまさに核分裂です。原子爆弾や太陽の表面では生じている現象ですが生物の体内で起こりうる現象ではありません。しかし電子はかなり簡単に失われてしまいます。電子が失われると、その電子を補おうとして、隣の分子と電子を共有してしまいます。これを分子レベルから見ると、分子が結合しているという状態になります。水の組成式はH2Oですが、これは水素分子2個と酸素分子1個が電子を共有することでつながっている状態であり、先ほどの赤錆の組成式Fe2O3は鉄分子2個と酸素分子3個が電子を共有してつながっている状態です。

生物でも非生物でも分子からできているのですが、くっつけて置いておいてもそうめったやたらと電子を共有して分子レベルで結合するわけではありません。しかし自然界の物質には、電子を失いやすく、それゆえ隣の物質と分子レベルで結合しやすいものがあります。それが「酸素」なのです。

鉄が錆びるとは、電子を失った酸素が、鉄分子の中の電子を奪おうとして結果的に結合し、分子レベルで結合して酸化鉄という別の物質に変わってしまうことです。この原理は鉄だけに限った話ではないために、細胞を構成する、例えばタンパク質などの鉄以外の物質に対しても同じことが起こります。それはタンパク質でできている細胞膜やミトコンドリアやDNAが破壊されるということです。それゆえ、酸化によって脆くなるというのは鉄だけではなく人間の身体にも起こることであり、身体が錆びるというのは実感に基づく比喩にとどまらず、実際に体内で起きていることの説明にもなっているという意味です。

活性酸素の両面的な働き

酸素は電子を失いやすい性質を持っています。電子を失って他の分子と結合しやすくなった状態の酸素を「活性酸素」といいます。人間の呼吸する酸素の2%は活性酸素になります。これは驚くべき数字です。上述の通り物質をくっつけておいておいたからと言って分子結合するなどといったことは、人間が目に見える範囲で観察していて起こりうることではありませんし、鉄の錆にしたって目に見えるスピードで錆びていくわけではありません。しかし2%実際に目で見えるぐらいのスピードであると言えます。

実際に酸素というのは、生物にとって猛毒なのです。太古の昔、この地球上に初めて生物が誕生して単細胞生物であったころ、3つの種類の単細胞生物が生まれました。そのうちの一つは光合成をするタイプの単細胞生物で、今の植物と同じように二酸化炭素と日光から酸素を排出しました。その結果、その酸素によって他の2つの生物はほとんど絶滅してしまいました。
光合成をするタイプの単細胞生物は、二酸化炭素という彼らが生きていくのに不可欠な資源を取り尽くした結果、酸素という有毒ガスを地球に充満させ、大規模な環境破壊を引き起こしたのです。現在の地球上の大気の20%が酸素なのは、このころの単細胞生物が酸素を排出した結果です。その中で、絶滅寸前まで追いやられた他の2つの単細胞生物が共生して酸素のある環境でも生きていけるようになったのが、わたしたちの直系のご先祖様ということになります。
人間の体は、というか人間に限らず生物は全てそうですが、酸素という猛毒から身を守り、かつそれを利用する仕組みを備えて初めてこの地球で生きていけるようになりました。これは酸素とバランスをとることができるようになったということです。

具体的にいいますと、活性酸素はただ毒というだけではなくて、人間を守る免疫としても活用されています。活性酸素は確かに正常な細胞を破壊しますが、それは同時に細菌やウイルスも破壊します。活性酸素は分子レベルの話ですし、分子に善悪(人間の体にとって良い悪い)を見分ける力はありませんが、細菌やウイルスに比べると生物の体は桁違いに大きいので、同じ割合で破壊しても、人間の正常な細胞のほうが再生力が桁違いに大きいのです。この働きによってわたしたちの身体は守られています。そして、これは善悪を判断していやっていることではなく、バランスをとることによって実現しています。活性酸素が多すぎるなどのことが起きると、このバランスが崩れてしまいます。活性酸素が多すぎる形でバランスが崩れると、身体は「錆つき」、疲労の蓄積や老化、ことによっては病気となってしまいます。
そして活性酸素というものは、環境汚染やストレス、さらには寝不足やたばこといった身近な行為のレベルですら発生してしまうのです。

電気防食の例え

活性酸素による錆つきをどう抑えたら良いでしょうか。ここまで見てきたように鉄が錆びるというのは比喩ではなく原理も同じでしたので、ここで鉄の腐食防止策を見てみましょう。
鉄をサビから守る方法に電気防食という技術があります。海水中にある鉄は非常に錆びやすいのですが、これは海水に電子を奪われている状態だと言えます。そこで、海中の鉄に弱い電流を流してやります。そうすると鉄には電子が供給され、錆びの発生が抑制されます。海水に奪われた電子を電流で補填するのが電気防食です。

電池としての水

人間の体が錆びつくことを防ぐ丈には原理的には電気防食と同じことをすればいのですが、人間の体に電極を付けて直接電流を流してやるわけには行きません。そこで水です。なぜなら水には電子を供給しやすいという電池に類似した役割があるからです。
水分子には電子を蓄えるポケットが2つあり、他の物質は電子を抱え込むとなかなか手放しませんが、水は簡単に電子を与えるという性質があります。そのため、電子量を多くした水を、電子の不足している所に届けてやれば、不足している電子を補うことができるのです。

環境汚染と細胞

水には元々他の物質に電子を補う力がありました。これは時系列や因果関係でいうと順番が逆で、水や酸素のバランスがそのようになっていたからそれに合わせて生物ができたというべきなのですが、人間も含めた生物側から見れば、水や酸素は生物が生きていくためのバランスを取ってくれているというように見えますし、人間側から見た時は別にその説明で構わないでしょう。
そして言うまでもなく環境汚染というのも、人間を主語にしたときの説明です。例えば水道水は通常の浄水処理でオゾンの酸化と吸着、塩素消毒で何度も痛めつけられて、自然の状態と比較すると、電子を放電して酸化してしまっています。

電子水と水道水の分子集団の違い

電子水は人間の身体(細胞)が電子を補いやすいように加工された水です。その目的のために電子量を増やしていますが、細胞にまで届かなければ意味がありません。そこで電子水は分子集団(クラスター)を小さくして、細胞膜を浸透しやすいようにしています。
人間の体は胎児では体重の90%が水分でできており、加齢ともに減少し、老人で50〜55%となります。その人間の水分のうち細胞に栄養や酸素を届けるのが血液なのですが、その血液の60%が血漿という液体で、血漿の90%は水分です。電子水は体の中に水分として取り込まれ、電池的な役割を持った水分として体内に滞留し、電子の不足した細胞に電子を伝えやすくする性質を持っています。